女性部主催 「警察学校卒業式見学会」

女性部主催 「警察学校卒業式見学会」

梅雨明け猛暑の7月3日(火)大田支部女性部が池上警察署、池上交通安全協会と共催して
府中に有る警視庁警察学校の卒業式を見学して参りました。
午前7時に池上警察署に集合し、警察関係者2名と安全協会関係者4名
そして大田支部から松原支部長、小宮池上分会長、青山常任理事(田園調布警察交通安全協会副会長)と
佐藤女性部部長を含む女性部員6名がバスに乗り込み府中に向けて出発。
車内にて警察の方の行程説明の後、安協 森田会長、松原支部長、佐藤部長各位よりご挨拶を頂き
8時過ぎに府中校に到着する。広大な敷地の校内に1歩入ると、まさに映画で見る士官学校の様な厳格な雰囲気。
学生達とすれ違うと大きな声で挨拶と敬礼で迎えてくれる。校内はゴミ一つ、いや髪の毛1本も落ちていない。
控室に案内されると、いくつかの見学者グループも待機していた。
8時45分に卒業式が行われる講堂に移動。荘厳な講堂内 前席には第1299期卒業生270名
中席に親族 その後に我々見学者の席が決められていた。
1299期は平成29年9月4日に入校。10カ月の指導を受け、卒業審査を通過してこの日を迎えた
270名の生徒は7教場(クラス=組)に分けられ、男女混合の教場には男女の担当教官が付いて
教場毎に訓が掲げられているシンボル揮が掲げられている。
卒業式開始前に司会者より式典の説明がなされ、卒業生の在籍中の記念ビデオが流された。
入学当時は行進もバラバラだった生徒たちが全校生徒37教場による運動会や武道大会、訓練を経て
卒業審査では正に一糸乱れぬ行進で学校長から「見事」と称賛されるまでに至る経緯が映し出された。
卒業式は二部構成となっていて第一部が講堂内で10時から行われた。世界のおまわりさんコンサートや
日本吹奏楽アカデミーで表彰された事も有る警察音楽隊の演奏で幕が開き
国歌斉唱から卒業生氏名点呼、卒業証書授与、副学校長式辞、吉田警視総監訓示、来賓祝辞、卒業生答辞
校歌斉唱に至るまでこんな厳格な卒業式に参列した事は無い。行動の1つ1つが行進のようであるし
発せられる言葉は現在では耳にしない様な慣用句が入る。しかし、副校長先生から「強い警察管、温かい警察官になって下さい」
警視総監からは「正しく強く温かく、警察の原点を忘れることなく。万事徹底、随所に信義有れば道は開かん」の言葉が胸に響いた。
第二部。各種表彰の後、立川署を含む90署への配置辞令が交付され講堂内の式典は終了となる。
11時30分~1時間 参列者はお祝弁当の昼食を取り(その間、売店で警察グッズ等も購入する方も)
12時30分より校庭にて卒業生歓送行事が行われた。ビシッと7教場に分かれ、教場揮を掲げて整列し、
朝礼台側には副校長、教官が整列。在校生の贈る言葉、卒業生のお別れの言葉、副校長からのお別れの言葉の後
各教官が自分の生徒隊の前に立ち生徒一人一人と白い手袋をはずして堅い握手をしながら一人一人と対話する
涙する卒業生もいれば爽やかな笑みを浮かべて教官との別れを惜しむ生徒もいる。教官、卒業生ともその挙動が又
独特で自衛隊の軍事演習の様であった。そして卒業生全員が教官とのお別れの挨拶が済むと 教場揮を先頭に校庭を
後に、配属署毎に警視庁のバスに乗り込み(人数が少ないところは乗用車)府中校より遠い署から一同が見送る前を通り
正門より出発していった。大森、蒲田、池上とフロントガラスに張られたバスには初々しい、目に涙をためている卒業生、
ほほえみながら見送る人に手を振りながら「ありがとうございます。がんばります」と旅立つ警視の姿もあった。
怪我で赴任先が警察署でなく学校事務となる5名の卒業生もいたが、1299期270名は4カ月後また初任補修教習を受けに
警察学校に戻ってくると言う。また更に幹部候補となる人材には警察学校で更なる就学をする。1年間に3~4ヶ月おきに
卒業式が行われ、各所に配属されるそうだが、それでも警察官が足りないそうで、卒業式前には司会者より警察官候補生の
紹介のお願いまであった。我が業界と同じで若者の数が足りないのだろうか。
ともあれ、「襟を正す」貴重な式典に参列できた事に感謝。一見の価値有りでした。